文化って
先週、福井の実家に帰ったのですが、囲炉裏もまだ残る120年ほどのぼろい民家で、そこに父母二人きり。で、老人用フロと洗面所を一部(納戸)に新設するということで帰省しました。・・・大変なゴミ、父、母の長年大事にためてきた「ゴミ」の処分ですね。整理に2日丸まる使いました。筋肉通です。
しかし整理するうちに、僕たちはこれをゴミと言っていいのだろうかと考えてしまいました。高々50年前には、布のぼろやいろんなものはその時代それなりにゴミではなかったのですね。手づくりの袋、手づくりの道具、手づくりの箱、手づくりのイス、そのために使われる素材(ゴミ)・・・この3、40年で大きく変化してしまいました。
僕自身は多分それにやっとこさ乗っかっている状態なのかもしれませんが、父や母たちにとってはこの3,40年の変化こそが、変なのかも知れません。
文化とはこのような断絶のあるところでは豊かにならないのだろうとつくづく思います。住まいも一気に変化してしまいました。古い家のいいところも一杯あるのに、新しいワンパターンの住宅に変化していているだけ。住まい方の工夫や知恵はほとんど受け継いでいないのかもしれません。正直この現在、父母たちの残した「ゴミ」にリスペクトはさすがに出来ませんが、その心にはリスペクトしたいところです。
僕たちこそ、ジャンク文化(ゴミだめ)にいるのかも知れませんね。これでは、次世代にまた何もつたわらないかもしれません。
来馬輝順(建築工房 匠屋)



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